Column

パソコンと私

子どもの頃からなぜかコンピューターに興味があった私は、
まだパソコンやインターネットが多くの人に普及する前くらいの頃、
パソコンというものが一体何に使えるものなのかはさっぱり分からないものの、
何だかよく分からないけれどパソコンをしてみたいなぁとずっと夢見ていた。
でも、何に使えるかさっぱり分からないものを、
欲しい!とか、家にあったらいいと思う!と主張するにはちょっと弱く、
ついでに言うとパソコンとワープロの違いが何なのかさえよく分からなかったのに、
家族と話し合った結果、何だかよく分からないけれど、まずはワープロからの方がいいんじゃないかという結論になって、
本当はパソコンに惹かれていたものの、近くの電器店でその頃最新だったワープロを購入することになった。

ワープロはコンピューター好きな私にとって格好の遊び道具となって、
(ちなみに父がプレゼントされたけれど使わなかった電子手帳も、私の恰好の遊び道具で、
 アドレス帳や色々なメモを入力しては楽しんでいた)
文章を入力したり、お絵描きをしたり、新聞を作って印刷したり、ワープロに入っているタイピングのゲームを楽しんだり、
できることは限定的ながら、パソコンと違い一つで完結するのがワープロのいいところで、
ワープロはワープロなりにかなり楽しんだのだった。

まだその頃のワープロはワープロ後期のようなカラー表示ではなく、
そして書いたものを保存したり、様々な機能(凝ったお絵描きなど)を使用するためには
フロッピーディスクを入れ替える必要があって、今のコンピューターとは全然違ったものだった。
(今はフロッピーディスクが死語になりつつあると聞いて衝撃だった)
そんなワープロを満喫しながら、いつかパソコンもしてみたいなぁと夢見ていたのだった。


そしてなぜだかとうとう、やっぱり私のパソコンをしてみたい!という気持ちが強かったからか、
家の中でも何となく、パソコンを買おうかという流れになって、
その頃ちょうど出たWindows95の入ったパソコンを購入することになった。
その頃はWindows95とは何なのかさっぱり分からず、本当はどのパソコンがいいかなんてよく分からなかったのだけれど、
何となくリンゴのマークが可愛いなぁとMacが気になりつつも、
Macのパソコンは高く、何に使えるのか分からないものを買うのには少し高すぎたため、
その頃ちょうど販売されて話題になっていたWindows95パソコンを購入したのだった。
色々なことが今のパソコンとして標準的に使えて、それはそれでよかったと思っているが、
もしこの時Macを購入していたら、私のパソコン事情はだいぶ違ったのだろうか?と思う。
その後もちらほらMacが好きなMac使いの人がいたりするので、
MacはMacでいいものなのかもしれないなと思いつつ、結局その後も全く縁がなくて、
私はMacの操作方法が未だに全く分からない。

それで念願だったパソコンがとうとう家に来て、それが何に使えるものなのか分からなくても、
コンピューターと間近に触れ合えて、好きなだけ遊べることがもの凄く幸せだった。
その頃パソコンがそれ以前にメインだった黒い画面に白い文字が並ぶコマンド入力の方式とは違い、
(ちなみに私はコマンドプロンプトの画面にも憧れがあり、コマンド操作を使いこなせる人にある種の憧れがある)
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)が主流となってきていて、
周りにパソコンを教えてくれる人がいなかった私にとっては、パソコンが直感的に触れるものになったことはありがたいことで、
とにかく触ってトライアンドエラーで、こんなこともできる!とかあんなこともできる!というように、
どんどんできることが増えていった。

最初の頃にしていたのは、やっぱりワープロと同じように、
文章を入力したり、ペイントでお絵描きをしたり、そんな感じだった。
その頃話題になり始めていたインターネットのことはまだよく分からず、最初はそんなに興味がなかったものの、
大好きな任天堂のホームページが開設するけれど、その予告ページが6月までしか見れないと知って、
追われるように慌ててインターネットも始めてしまった。
でも結果そのことはよかったなと思っている。
インターネットに繋ぐようになってから、できることが格段に増えて、
ホームページを見たり(まだホームページ自体がとても少なかった)、
メールの交換をしたり、検索をできるようになってからは興味のあるページを探したり、
様々なソフトをダウンロードしたり、パソコン通信をしてみたり、
まだ電話回線を使ったダイアルアップで、インターネットに繋ぐのには電話代がかかってしまうので、
そんなにのびのびとインターネットに繋ぐことはできなかったけれど、
それでも家に居ながらにして外の世界に開かれているというのはとてもおもしろく、
パソコンはとても楽しい遊び道具の一つだった。

とりわけ、その頃時々読んでいたGoods Press(グッズプレス)という雑誌に、
ホームページの作り方のちょっとした取っかかりになるような記事が出て、
それを見ながら自分でホームページを作るようになり始めてからは、
パソコンで内容を作ったりデザインをしたり、ホームページを作ることが楽しくて楽しくて仕方がなくて、
それ以来ホームページを作ることは私の大きな趣味の一つだったりする。

パソコンに触っていることは楽しいけれど、パソコン中毒やインターネット中毒かというとそうでもなくて、
気が向かなくて何日間もパソコンに触っていなくても、ちっとも平気だったりする。
むしろ、そういう時間があることが大事だなと感じてもいて、
パソコンから離れて、自分の中心に返る時間を持つことで、
パソコン主体ではなく自分主体でパソコンと楽しい気持ちで向き合えるのかなと思う。
これからもそんな関係をパソコンと続けていけたらいいなと思う。
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