Column

シンプルな方が分かりやすい

私は最近になって以前から気になっていたヴァイオリンを始めて、
始めてというより、音の抑えられるエレクトリックヴァイオリンを見つけて我慢できずに買って、
習うでもなく自己流でゲーム音楽に合わせて弾いているだけだったりするのだけれど、
それがもの凄く楽しくて、あぁ思い切って買ってよかったなぁと思っている。
でも教えてくれる人が周りにいるわけではないので、持ち方やら弦の張り替え方やら、
何もかもが分からなくて苦労した。
持ち方に関しては未だにしっくりくる持ち方ができていないので、
それが大きなネックになっているなぁとも感じている。
必要なことがあれば調べてのそれの繰り返し。
最初は弾き方も分からなくて、何もかもが初めてだった。

買ったエレクトリックヴァイオリンは、最初からスチールの弦が張ってあって
ずっと切れることもなかったので、それはそれで重宝したのだけど、
私はキンキンした音に弱く、できることなら
もう少し柔らかい音の出るナイロン弦に張り替えたいなぁと当初から思っていた。

でも初心者にとって弦の張り替えは少しハードルが高く、どうやってやっていいかさっぱりだったので、
2年くらいは張り替えたいなぁ…でも怖いなぁ…と躊躇し、
まぁある程度弾けるようになるまではスチール弦でいいよねと2年くらい、
何だか音がおかしくなってきてもそのまま放置していたのだった。

でもある時、よし!今年こそは張り替えるぞと一念発起し、
ネットで弦の張り替え方を調べながら弦を張り替えることにした。
ネットで調べる弦の張り替え方は何だか難しそうで、
丁寧で詳しく親切な動画を見ながら、1本ずつ、1から順を追って張り替えることにした。
そしてどうにかこうにか全ての弦を張り替えることができたのだけど、それはとても難しいもので、
私はいつになったらスムーズに弦を張り替えることができるようになるかなぁなんて思っていたのだった。


そして3ヶ月後、思いのほか早くもう一度弦を張り替える日が来てしまった(笑)
あっさりと張ったナイロン弦の1本が切れてしまったのだ。
スチール弦より弱いのは知っていたけれど、普通に張ったままにしていただけで切れてしまったので、
これはガット弦ばりにしまう時は緩めて、丁寧に扱わなきゃだめかもなぁと思いつつ、
ヴァイオリンを弾けないのは嫌だったので、
おっかなびっくり仕方なくまた弦の張り替えを行うことにした。
しかし以前の動画を見ながら張り替えるのはとてつもなく難しかったので、
もう少し分かりやすいページはないのか…と探して、
そうしたら、もっと雑な説明のページが出てきたのだった。
最初弦をペグに通した後、一度内側へ引っ張りながら1回転だけぐるっと回し、
その後弦を外側へ引っ張りながら回すっていう、ただこれだけのね。
うわぁ雑な説明!と思ったものの、以前の動画を見ながら1つ1つ確認しながら作業を進めていくのがあまりにも難しかったため、
そちらのやり方で試してみることにした。

その説明を旨に改めてヴァイオリンに向き合い、
弦を通して内側に引っ張りながら1回回して、あとは外側に向かって引っ張りながらペグを回していく・・・
すると、あんなに難しかった弦の張り替えが、いとも簡単にあっさりとできてしまった。
どの弦も同じ原理なので、その1点を覚えれば、
上下左右どの弦も同じように内側→外側で簡単に張れてしまうのだ。
弦によって別々の説明があった親切な動画とは大違いで、もの凄く分かりやすく、
大切なのはその1点だけだった。

その後も切れたA線を緩めていたら、今度はD線があっさりと切れてしまい、
結局今は全部緩めて保管している。(ヴァイオリンの造りが悪いのだと思う)
でも簡単に張り替えられるようになったことは大きな収穫で、
今度は何も見ずにD線を張り替えることができたのだった。


そのことはとても印象深いこととして私の中に残った。
たくさんの丁寧な説明よりも、本当に核になることさえあれば、
それは詳しく細かな説明よりもずっと凄いものなのだと。
そんなことを身に染みて感じた出来事だった。
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