Master's Room

2019/10/4

目覚めの始まり

ほんの数年前の体験談になります。
以前は私も普通の人が普通の目で見るように、だいたいの人と同じ感覚でこの世界を見て生きていました。
ほんのちょっと違ったところがあるとすれば、子どもの頃からほんの少しだけ変わっていたのと、
両親との関係から、とても深い孤独を持っていたことです。
その後も辛い人生が長くあり、心の痛みや環境から身体を悪くしてしまい、心もぼろぼろになってしまいました。
辛い人生から抜け出られることは一度もなかったのです。
心の痛みが癒されないまま大人になり、辛い痛みからどうにか癒されたいともがき続けていたのですが、
私の人生は癒される方ではなく、もっと深い苦しみの方向へと転がっていきました。
そして私の人生を、大切な自分の一部を喪失してしまったのです。
それは自分の手足がなくなるよりも苦しい、自分が死ぬよりも苦しい、完全な人生の喪失だったのです。
私は長く感じ続け、夢見ていた、自分が生きるはずだった人生を生きることができなかった。
それは自分が生まれてきた意味がなくなったようなものでした。

それを理解した時、その状態で生きるのは非常に難しくなってしまいました。
もう私には気が狂うか、死ぬか、目覚めるかの3つの道しかないことがはっきりと分かったのです。
もう普通の意識状態でこの先の人生を生きていくことは決してできないのだということを、深い苦しみの中で感じていたのです。
激烈な苦しみに数ヶ月耐え、心が風前の灯火になっていた時、静かに変化が起こり始めました。
ある時ふと気が付くと、あぁ、全てのことを私が創り出している、ということが分かったのです。
その分かったは何となく分かったというような漠然とした感覚ではなく、
本当にそうであるということを、はっきりと理解している意識がありました。
私はもう治すこともできそうにない重い病気を抱えていましたが、
自分が今までにこの状態になることを創り出していたのだから、
それも自分で完全に治すことができるのだということも理解したのです。

その後も苦しみは大きな波のように押し寄せ、その波に洗い流されるかのようにまた深い意識も徐々に姿を現し始めました。
その度に、様々なことに対する気付きも深くなっていったのです。
時間や場所を超えた意識のこと、この世界がある種の幻であること、光と闇とは対であること、
様々なことに対する探究と認識は広がっていきました。
でもいくつかの理由があったと思うのですが、長い間深い苦しみは癒えることがなく、
深い意識に触れ始めていながらも、数年にわたって大きな苦しみの中にありました。
私はまだ自分の人生を受け取ったことがないのです。
中途半端な状態でたくさんの探求を続けながら、ようやく浮上できそうな気配を感じつつある、
そんな感じの人生でした。
私はマスターになるために、大切な人生を喪失することを選んだと思う。
でもまだ正々堂々と、これでよかったと言える気持ちが100%ないのですが、
そろそろそう言える時が来るのかもしれません。
この世界のことを本当に理解したいという想い、
そしてもっともっと深く探究していきたい気持ちが、今はあるのです。